【調べてみた#16】薬局が安いジェネリック医薬品をすすめる理由②!

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こんにちは!

 

『薬局が安いジェネリック医薬品をすすめる理由』を調べてる中で、保険薬局にとってジェネリック医薬品にメリットがあるのかどうか興味を持ったので、ノートしていきたいと思います。

以前のノートを見られてない方は下記をご覧ください。

【調べてみた#16】薬局が安いジェネリック医薬品をすすめる理由①!

 

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保険薬局とは!?

今回ジェネリック医薬品にメリットがあるのか調べる上で

厚生労働省の地方支分部局である「地方厚生局」から保険指定を受けた薬局のことです。

よく比較されるのは、調剤薬局ですが、薬剤師が常駐し、調剤室が併設されている必要があります。

現在薬局の機能を備えたドラッグストアが増えておりますが、薬剤師が常駐し、調剤室が併設されているようであれば調剤薬局といえます。

イメージとしては、『保険薬局<調剤薬局<薬局機能を備えたドラッグストア』のような形になります。

今回は、ジェネリック医薬品について見ていきますので、シンプルに保険薬局としてみていきます。

 

 

保険薬局の収益構造

保険薬局にとってジェネリック医薬品にメリットがあるのかどうかを考える上で保険薬局の収益構造を見ていきたいと思います。
※数値は厚生労働省が公表している調剤医療費の平成31年度3 月より抽出

保険薬局の売り上げのほぼ100%は調剤報酬になります。

調剤報酬は大きく分けると薬剤料と技術料になります。

薬剤料…薬の売値と仕入れの差額

技術料…調剤基本料+調剤料+各種加算料
調剤基本料…薬局の設備・機器の使用に対する費用
調剤料…薬の調剤に対する費用
各種加算料…特別な調剤(1包ごと包装など)に対する費用

それぞれの割合は下記になります。

売上(調剤報酬)=薬剤量(73.8%)+技術料(26.2%)

 

薬剤料を考えてみる

まずは、先発医薬品と後発医薬品(ジェネリック医薬品)の数量ベースの割合は

後発医薬品…77.7%

ととても高い割合になっていますが、実際の薬剤料(4,961 億円)に占める後発医薬品(973億円)は19.6%しかありません。

おそらく高額な医薬品はジェネリックがでていない、もしくは先発医薬品を案内していると考えられます。

一般的には、後発医薬品は先発医薬品に比べて3割~7割安いと言われております。これも調べた限りですが、薬局が仕入れて販売する際の利益率は後発医薬品の方が高いが、薬価差益は先発医薬品の方が高いようです。

簡単な例だと、下記のような形になります。

売値 仕入れ値 粗利
先発医薬品 4,000円 3,600円 10%(400円)
後発医薬品 2,000円 1,700円 15%(300円)

ということで、薬局としては後発医薬品(ジェネリック医薬品)の比率をあげつつ、できる限り先発医薬品の割合をあげたいという状況になってます。

ただし、処方することがなかったことによる期限切れと調剤ミスなどによるロスが発生するので、一般的には保険薬局は薬剤料で利益をだすことは難しいようです。

 

 

技術料を考えてみる

売上の約25%を占める技術料ですが、後発品調剤体制加算による調剤報酬の増加が後発医薬品を販売することによる薬価差益以上の利益を生むのか見当する必要があります。

後発品調剤体制加算は、後発医薬品の使用割合(数量ベース)に対して点数が決まっており、85%以上だと26点(260円)請求できます。

1回あたりの処方箋(調剤医療費)の平均が8,885 円なので、後発品調剤体制加算が26点(260円)だった場合は、約3%になります。

3%と考えるとあまり大きくない気もするのですが、この8,885 円は平均値でだしており、処方箋(調剤医療費)の費用の高い人が平均値を大きくあげていることと、そのような人は先発医薬品を利用されているであろうことから考えると、勝手な予想ではボリュームゾーンは3,000円~5,000円ぐらいの人が多いのではないかと思う。

ここからは仮説で申し訳ないのですが、仮に処方箋(調剤医療費)の中央値が5,000円だった場合は、後発品調剤体制加算が26点(260円)は、治療費の5.2%になるので、後発品調剤体制加算を得ることで、5%の利益率の改善が見込める。

 

 

まとめ

仕入れの粗利や1回あたりの処方箋の中央値が分からないので、仮説となってしまいますが、処方箋の料金が安いもので後発医薬品の割合を高めて後発品調剤体制加算の最大の加算点をもらえるようにした上で、料金が高いもので先発医薬品を販売するのが経営的には一番よいのではないかと思います。

それでいくと後発品調剤体制加算がかかる薬局で調剤されると追加の後発品調剤体制加算がかかるので、自己負担が発生する場合には、後発医薬品の割合が75%に達していない(ベストは20%に達していない)ところで後発医薬品(ジェネリック医薬品)を調剤してもらうのが一番安くなるはずです。

 

 

本日のHanaあるある…

さっき笑ってくれたしぐさをまたやっても笑わない

 

それでは、またのお越しをお待ちしております。

 

 

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