こんにちは!
本日は印鑑作成の続きになります。
以前のノートを見られてない方は下記をご覧ください。
【調べてみた#24】印鑑の作成①~印鑑って何に使うの?印材は何があるの?~
印鑑の書体の種類
実印・銀行印は手書きで書き入れ、手彫り、手仕上げと必ず人の手を入れることが唯一性を高めることができます。複製されにくい印鑑は、手で書き入れていくのですから、書体は書道に使われるものというのが原則になります。
前回のノートで実印・銀行印は複製されない方がいいので、あまり知られていない書体ならいいのではないかと思ったのですが、可読性が低いほうが複製されにくい一方で可読性が低すぎるために一部自治体では印鑑の登録を断られるといった事例が過去にあったようです。
なので、複雑すぎる書体では、彫刻内容が読めない場合もあるようなので注意が必要です。
以下、よく使われる書体を6つノートさせて頂きます!サンプルはすべて「鈴木」で作成しております。
はんこ祭りさんでそれぞれの書体で印鑑のサンプルを作成できるので、興味のある方は試してみて下さい!
印相体(いんそうたい)・吉相体(きっそうたい)
・印相体と吉相体は同じ書体
・篆書体をベースに中心から外に向かって力強い流れの線でありながら柔らかさがあるのが特徴
・上下左右斜めと八方に末広がる事から「八方篆書」とも呼ばれている
・縁起が良いとされており、易学や風水で開運印相によく用いられる書体
・文字と枠が接する部分が多く、欠けにくい
・篆書体をベースにしたことにより複雑な印影のため偽造がされにくく、実印・銀行印にオススメ
・実印を作られる約半数の方は印相体の書体を使われる
篆書体(てんしょたい)
・象形文字から生まれたといわれる紀元前200年頃に誕生した古い書体
・日本銀行発行のお札に捺されており、実は身近にある
・日本最古の印鑑と云われる国宝「漢委奴国王」の金印も篆書体で作られている
・篆書体は様々な種類があり、印鑑で用いる篆書体は正確には印篆といわれているようです。
・印章用書体の中でも歴史ある文字で、現代文字とは違いやや形状が異なる場合もあります。
・その形状から可読性が低く、偽造しにくい書体なので、実印にオススメです。
・判読できない字体は印鑑登録ができないため、吉相体で作るのが不安な方にも安心。
・また太枠篆書体は枠が太く、落とした際に枠が欠けてしまうことを防ぐので、人気の高い書体。
古印体(こいんたい)
・大和古印という古い印鑑書体をベースとした日本で作られた印章用の書体
・雅な味わいの墨溜りや欠け途切れが特徴です。可読性が非常に高くて馴染みのある書体
・隷書に丸みを加えたイメージで判読しやすい点から認印・銀行印にオススメです。
隷書体(れいしょたい)
・中国、秦の時代の頃に篆書体は複雑で書きづらいため、より早く書く事を目的とし字画を簡略化された。古印体の原型となった書体
・お札の「日本銀行券」や「壱万円」などが隷書体で書かれており、身近な書体
・現代文字に見えても実は紀元前から続く歴史の古い書体で、文字によっては形状が異なる場合がある
・波打つ運筆で、横長の端正なバランスが特徴
・可読性が高く、認印にオススメです。
楷書体
・ハガキ、名刺等の印刷物や、シャチハタの印鑑などでよく使用されている書体で非常に読みやすい書体
・書道の際に基本となっているもので、なじみ深い
・住所スタンプや浸透ネームスタンプには向いていますが、印鑑には少し不向き
行書体
・筆のはこびが非常に美しい書体です。
・印鑑に使われることは少ないですが、浸透ネームスタンプなどでよく使用される書体
銀行印のオススメの組み合わせ
実印が必要な場面としては、不動産取引の際の登記や車の個人売買の移転登記、銀行融資を受ける際などがありますが、どれも大人になってから行う手続きですし、認印はシャチハタで大丈夫だと思いますので、今回は子どもが一番使うであろう銀行印のオススメの組み合わせをみていきます!
まずサイズですが、男性用が直径13.5~15mmの丸印、女性用が12~13.5mmの丸印で作るのが一般的なようです!
印材 | 書体 | |
1位 | 黒水牛 | 篆書体 |
2位 | 薩摩本柘 | 印相体・吉相体 |
3位 | チタン(男性)、彩樺(女性) | 古印体 |
印材
鉄板で黒水牛、薩摩本柘であげさせて頂きました。3位は男性は人気のチタン、女性は暖かさを感じさせる彩樺をチョイスさせて頂きました。
最近男性にチタンが人気のようですが、加工の難しさから機械掘りにならざるをえないという現状があるので、機械堀りでもよい方はチタンはオススメです。
書体
書体は、偽造がされにくい、可読性、欠けにくい(文字と枠が接する部分が多い等)の3点からランキングを作りました。調べたところによると実印の約半数は印相体・吉相体のようですが、可読性が低いので、銀行印を作るという点では、篆書体が良いのではないかと思い1位にしております。
印鑑作成の注意点
最後に印鑑作成の注意点を2つあげさせて頂きます。
実印・銀行印は手彫りがオススメ
偽造されにくいという観点から唯一無二のものになる手彫りがオススメです。
実印・銀行印は別々に作成
実際は実印と銀行印は同じものを使ってますという方がほとんどのようですが、セキュリティーの観点から別々にされる方がよいようです。
特に実印はほとんど使う機会がないのですが、かなり重要な局面で利用することが多く、銀行印も同じものを利用しているとそれだけ印影が流出してしまうことになり、偽造されるリスクが高まってしまいます。
ちなみに我が家はおばさんから印鑑頂きましたが、印材は 黒水牛で、書体は何がよいのか聞いて頂けたので、篆書体で作ってもらいました。
銀行口座の作成のノートをアップしております。以前のノートを見られてない方は下記をご覧ください。
ちなみに…楽天銀行は銀行印不要でした笑
本日のHanaあるある…
便秘で5日ぶりにうんちがでた翌日にまたうんちする
それでは、またのお越しをお待ちしております。
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