こんにちは!
以前に乳児湿疹についてノートしましたが、
『乳児湿疹とアトピー性皮膚炎は症状が非常によく似ているため、見分けがつきにくい』
ということが分かったので、今回はアトピー性皮膚炎についてノートしていきます。
以前のノートを見られてない方は下記をご覧ください。
アトピー性皮膚炎とは!?
アレルギー反応と関連があるもののうち皮膚の炎症を伴うもの。
アトピーという医学用語は、主にタンパク質のアレルゲンに強く反応する傾向のことであり、気管支喘息、鼻炎などの他のアトピー性のアレルギー疾患にも冠されることがある。
アトピーである場合、典型的には皮膚炎、鼻炎、喘息の症状を示すことがあり、その内の皮膚炎(湿疹)のことである。『Wikipedia』より
かゆみのある湿疹が、慢性的に良くなったり悪くなったりを繰り返す病気です。アトピー性皮膚炎では、皮膚のバリア機能(外界のさまざまな刺激、乾燥などから体の内部を保護する機能)が低下していることが分かっています。
そのため、外から抗原や刺激が入りやすくなっており、これらが免疫細胞と結びつき、アレルギー性の炎症を引き起こします。また、かゆみを感じる神経が皮膚の表面まで伸びてきて、かゆみを感じやすい状態となっており、掻くことによりさらにバリア機能が低下するという悪循環に陥ってしまいます。
また 日本皮膚科学会によれば「増悪・寛解を繰り返す、掻痒のある湿疹を主病変とする疾患であり、患者の多くはアトピー素因をもつ。」と定義されており、誰しもが発症する可能性があります。日本人の30%がアトピー素因をもっているようなので、日本人の3人に1人はアトピーになりやすい体質だと言えます。
アトピー性皮膚炎の65%が1歳までに、90%が5歳までに発症するようなので、乳児ほど注意が必要です。
アトピー性皮膚炎の症状
症状には個人差がありますが、皮膚がカサカサして乾燥しているという状態から、皮膚が硬くゴワゴワになったり、腫れてジクジク汁が出るといった症状まで様々な段階があります。
アトピー性皮膚炎は、皮膚の症状で軽微、軽症、中等症、重症の4段階に分けられます。
軽微 | 炎症症状に乏しく乾燥症状主体 |
軽症 | 乾燥および軽度の紅斑、鱗屑などを主体とする |
中等症 | 中等度までの紅斑、鱗屑、少数の丘疹、掻破痕などを主体とする |
重症 | 高度の腫脹/浮腫/浸潤ないし苔癬化を伴う紅斑、丘疹の多発、高度の鱗屑、痂皮の付着、小水疱、びらん、多数の掻破痕、痒疹結節などを主体とする |
それぞれの段階の症状に関しては、 マルホ株式会社さんが画像付きで紹介されてますので、興味のある方はご覧ください。
アトピー性皮膚炎の原因
アトピー性皮膚炎の原因についてはまだ解明されていないこともありますが、皮膚の脂分が減少し、保湿力の低下などにより乾燥状態に、皮膚に接触するアレルゲン(ダニ・ほこり・食べ物など)侵入やストレスなどの多様な環境的要因が重なって、かゆみや湿疹が生じると考えられてます。
アトピー性皮膚炎の検査方法
国内外の様々な診断基準が用いられているようです。
英国のガイドラインで利用されているUKWP(The U.K. Working Party)の診断基準をご紹介させていただきます。
下記①の項目の基準を満たし上で、②の2項目以上の小基準を満たすもの。①お子さんは皮膚がかゆい状態である。または、両親から子どもがひっかいたり、こすったりしているという報告がある。②
⑴お子さんはこれまでに肘の内側、膝の裏、足首の前、首回り(9歳以下では頬を含む)のどこかにひふのかゆい状態が出たことがある。
⑵お子さんは喘息や花粉症の既往がある。または、一等親以内に喘息、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、食物アレルギー、アトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患にかかったことがある。
⑶過去12ヶ月の間に全身の皮膚乾燥の病気にかかったことがある。。
⑷屈曲部の湿疹(3歳以下は頬・前額部・四肢外側を含む)が確認できる。
⑸1歳以下で発症している(3歳以下のお子さんにはこの基準を使わない)
アトピー性皮膚炎の対策&治療法
対策
一番はアトピー性皮膚炎にならないように日ごろから気をつけることが大事になります。
アトピー性皮膚炎の原因として、『保湿力の低下などにより乾燥状態にアレルゲンの侵入』にあるので、乳児湿疹同様にスキンケアが大事になってきます!
清潔に保つ
乳児湿疹の原因は皮脂の過剰分泌であると言われているため、1日1回以上お風呂にいれてあげてください。皮脂が溜まりやすい部位はしっかり洗浄して清潔な状態を保つようにしましょう。
素手で洗ってあげましょう。泡をからだにぬるだけでなく、手のひらと指の腹でやさしくていねいに洗っていきます。皮膚のしわをよくのばして、よく洗ってください。
保湿
1日2~3回程度保湿剤を塗ってあげて下さい。お風呂あがり、お着替えの時間などにぬるのがおすすめです。
ワセリンやクリーム、乳液、ローションなどいろいろな種類がありますが、赤ちゃんの肌に合うものを選びましょう。(我が家は今お試しちゅうなので、また良いのが見つかったらノートします)
顔やおなか、背中、手足など、部位ごとに全身にぬっていきます。たっぷり塗ってあげてください(しっとりするくらいが目安です)
治療法
大きく分けると下記3つになります。
スキンケア
上記の『清潔に保つ』と『スキンケア』に加えて『日焼け』にも注意してください。
薬物療法
医師の指示のもと皮膚の炎症を抑える薬物治療(軟膏、時にかゆみ止め、漢方などの内服など)
環境整備
環境中の悪化因子をみつけ、可能な限り取り除く(お掃除、ペットを飼わない、じゅうたんをさけるなど)
慢性的に良くなったり悪くなったりを繰り返す病気なので、根気強く治療をすることが大事です。
本日のHanaあるある…
アトピー性皮膚炎90%が5歳までに発症するので、小さい時のケアが重要
本日のHanaあるある…
両手を口にいれておしゃぶり
それでは、またのお越しをお待ちしております。
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