【読んでみた#4】幼児教育の経済学 | ジェームズ・J・ヘックマン(著)

#読んでみた
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こんにちは!

 

ノーベル経済学賞を受賞された方の幼児教育の重要性について論じた本の紹介になります。

国の政策寄りの内容になってますが、幼少期の教育の重要性について知りたい方にオススメです。

 

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本の紹介~幼児教育の経済学~

書名:幼児教育の経済学

著者:ジェームズ・J・ヘックマン、古草 秀子 (翻訳)

出版社:東洋経済新報社

発売日:2015/6/19

単行本:128ページ

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著者プロフィール~ジェームズ・J・ヘックマン~

ジェームズ・ジョセフ・ヘックマン(James Joseph Heckman、1944年4月19日 – ) は、アメリカ合衆国のシカゴ大学の経済学者。イリノイ州シカゴ生まれ。学者となって以来、プリンストン大学、コロンビア大学、シカゴ大学、南カリフォルニア大学と移りながら研究を重ねてきた。

2000年に労働経済学の計量経済学的な分析を精緻化したことでノーベル経済学賞を受賞。

『Wikipedia』より

 

 

ざっくりこんな本~幼児教育の経済学~

パート1:著者が幼少期の教育の重要性の主張

パート2:他の学者・研究者、幼児教育実践者11人が著者の主張に対するコメント・批判を5~6ページずつ寄せ

パート3:著者がそれらに反論・コメントするという構成になっている。

概ね幼少期の教育が重要であり、現在国の政策が再分配(貧困に対処し社会的流動性を促進するために、所得の再分配)の考え方だが、著者は事前分配(恵まれない子供の幼少期の生活を改善すること)が社会的包容力を育成すると同時に、経済効率や労働力の生産性を高めるうえで、単純な再配分よりもはるかに効果的であることに論じている。

事前分配政策は公平であり、経済的に効率がいいという著者の主張で、ほとんどの学者・研究者、幼児教育実践者は賛同している。

 

印象に残った言葉~幼児教育の経済学~

・アメリカの最近の公教育は、認知力テストの結果、つまりは「どれほど賢いか」を重要視している。たとえば、〈落ちこぼれを作らないための初等中等教育法〉は、到達度テストの点数で学業を評価する。だが、最近の文献の一致した意見は、人生における成功は賢さ以上の要素に左右されるとしている。意欲や、長期的計画を実行する能力、他人との協働に必要な社会的・感情的制御といった、非認知能力もまた、賃金や就労、労働経験年数、大学進学、十代の妊娠、危険な活動への従事、健康管理、犯罪率などに大きく影響する。

・事前分配──恵まれない子供の幼少期の生活を改善すること──は社会的包容力を育成すると同時に、経済効率や労働力の生産性を高めるうえで、単純な再配分よりもはるかに効果的である。事前分配政策は公平であり、経済的に効率がいい。

・(幼少期の介入が)IQの変化ではなく意欲や継続力や回復力といった非認知的な要素の変化によって生じるという、きわめて重要な点を指摘している。

・(幼少期の介入が)子供たちが四〇歳になった時点で、幼少期に教育を受けたグループは学歴や年収で対照グループに勝り、犯罪者になる確率が低く、生活保護を受けている者は少なかった。

・成功するための能力は遺伝子だけで決定されるのではなく、幼少期のプログラムのなかには、永続的で肯定的な効果をもたらすものがある。

・脳の発達の違いが早くも生まれた最初の年にはじまることから、対策は子供たちが幼稚園へ入る以前に開始しなければならない。多くの親がすでに就学前教育を実行しているが、それを公共政策の一部分とする必要がある。

・学業や仕事など人生のさまざまな面で成功を得るために役立つ能力や意欲などの性格特性を築くうえで、幼少期はきわめて重要だ。環境と投資は、人生を通じてスキルを生みだすうえで大きな違いをもたらすが、とりわけ誕生から五歳までの時期に効果が著しい。

・幼少期が重要である点と、子供が成長するうえで家族が重要な役割を果たすという点については、回答者全員の意見が一致している。

・公的投資は、収益率が低いものだと多くの人が思っているのではないだろうか。しかし、本書の結果からわかることは、就学前の幼児教育という形で公的投資をすることは、非常に収益率が高いということである。

・ヘックマン教授の就学前教育の研究は、二つの重要なポイントがある。第一に、就学前教育がその後の人生に大きな影響を与えることを明らかにしたことである。第二に、就学前教育で重要なのは、IQに代表される認知能力だけではなく、忍耐力、協調性、計画力といった非認知能力も重要だということである。

・「三歳以下で一定の期間眼帯をしていると弱視になる」など、さまざまな能力の発達には敏感期が存在することが示されている。

・アベセダリアンプロジェクトでは、子供たちのIQが高まったという結果が示されている。

【3位】ヘックマンは公平性と効率性のトレードオフという考え方を紹介して、幼少期の教育プログラムに財源を割くことは、幼いころの貧困な環境の結果を後から矯正しようとするプログラムに投資するよりも効果が得られると主張している。後者は公平ではあるが、投資に対する見返りが少なく、したがって経済的に考えると効率性が低いというのだ。

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経済的な観点では効率性を追求できるが、政治的には公平性を追求せざるを得ない部分があり難しいなと思いました。少なくとも自分の家庭では効率性を追求したいものです。
子どもが複数人いて、1人目はやってないから2人目やらないではなく、それがその子の成長になるのであれば2人目からでもやるというような視点が大事かなと思います。
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【2位】所得を得たり、社会的に成功したりするには、IQなどの認知能力と、学習意欲や労働意欲、努力や忍耐などの非認知能力の両方が必要になるが、ペリー就学前プロジェクトは、子供たちの非認知能力を高めることに貢献したことを意味する。

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最近やり抜く力等の非認知能力が社会に認識されるようになってきていますが、非認知能力も幼少期から高めることができるので、これからしっかりと勉強していかないといけないなと思いました。
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【1位】ヘックマン教授は、所得階層別の学力差はすでに六歳の就学時点からついていることを明らかにする。所得階層別の学力差の原因は、子供たちの就学前の時点にあるということだ。/「就学後の教育の効率性を決めるのは、就学前の教育にある」

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所得による子供の学力差が6歳時点でついているのは思っていたより早い時期でびっくりした。所得が高い=学歴の高い人が多い=子供の教育にも熱心な場合が多いということで幼児教育に熱心さが結果としてでているのだと思った。
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まとめ~幼児教育の経済学~

オススメ度

★★★☆☆☆☆☆☆☆

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原題は“Giving Kids A Fair Chance”であり直訳すると「(恵まれない)子供たちへの公平な機会の付与」になるようです。

全体を通じて国家の政策に対しての提言に近い内容なので、そういう機関にいる方や子育て政策や機会均等に興味のある方には参考になる本かと思います。

子育てに悩むパパ・ママ向けの本ではないかなと思います。(発売当時の流行りもあり「幼児教育の経済学」という書名になったのではないかと思います。個人的には書名と内容は少し一致ししていないかなと)

 

こんな方にオススメ

・子育て関係の機関にいらっしゃる方

・幼児教育に興味のある方

・機会均等に興味のある方

 

この本を読んでこんなことをしてみたい(将来の導入を検討)

・子供の認知能力(学力など)だけでなく、非認知能力(意欲や、長期的計画を実行する能力、他人との協働に必要な社会的・感情的制御といった)を重視するようにする。個人的には、認知能力より非認知能力に比率を置きたい。

 

 

本日の学び…

社会的に成功するには、認知能力と非認知能力の両方が必要!

 

本日のHanaあるある…

もっともして欲しくないタイミングでうんちする

 

それでは、またのお越しをお待ちしております。

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