こんにちは!
前回に引き続きBCG接種について調べました!
以前のノートを見られてない方は下記をご覧ください。
BCGの効果は?
結核の予防になります。一般的には10年~15年効果があると言われています。
ただし、BCGワクチンの効果についてはかなり意見が分かれております。一般的には、乳幼児期にBCGを接種することにより、結核の発症を52〜74%程度、重篤な髄膜炎や全身性の結核に関しては64〜78%程度予防することができると言われており、乳幼児への効果は高いと言われております。
一方で成人結核に対する効果は調査地域などによるばらつきが大きく(0%~80%)総合すると50%程度予防できると考えられています。ですので、大人になってBCGの接種を受ける人というのはあまりいらっしゃないようです。
針痕(ハンコ注射痕)がない場合の効果について
BCG注射は、痕がでない子どももいますが、一般的に針痕が16個以上を良好な接種とされているようです(参照:BCG 接種医別の接種技術評価)。
針痕の個数が少ないのは接種医の技術に問題がある可能性が高いようです。
ただ、最近は予防接種のガイドラインの変更で、以前よりは注射痕が残りにくくなっているようです。下記がガイドラインの変更箇所になります。下線が変更部分です。
ワクチンを幅 1.5cm,長さ 3cm 程度に管針のツバ又は円筒外側面で延ばした後,管針を垂直に上腕骨に向かって強く押し,2 押し目は 1 押し目の管針筒の輪状痕に接するように押す。接種後,皮膚面のワクチンを管針の横又はツバで 2~3 回なすりつける。数個の針痕からは軽い出血が見られるのが普通である。局所は自然に乾燥するまで待つ。直射日光は避けなければならない
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【2018 年の予防接種ガイドライン】
ワクチンを幅 1.5cm,長さ 3cm 程度に管針のツバで延ばした後,管針を垂直に上腕骨に向かって押しつけ,2 押し目は 1 押し目の管針筒の輪状痕に接するように押す。接種後,皮膚面のワクチンを
管針のツバで 2~3 回こすりつける。数個の針痕からは軽い出血が見られるのが普通である。局所は自
然に乾燥するまで待つ。直射日光は避けなければならない。
小児結核ってどれぐらいの人がなるの!?
BCGは結核を75%ほどの割合で10年~15年ほどの免疫がつくことが分かったのですが、実際日本で小児結核ってどれぐらい起こっているんだろうと思い調べてみました。
小児結核の罹患率
昭和37年(1962年)に人口10万対で205.1だったものが,平成12年(2000年)の40年間で1.2と200分の1に激減し,患者数も35,000人から117名と300分の1に激減した後に、平成25年(2013年)には70人を下回る数値になっています。
0歳児~14歳児を対象にしているので、日本だと1学年あたり100万いることを考えると1,500万人いて年間70人、すなわち10万人に対して0.5人しかならない病気だと言えます。
BCGを接種しない場合の結核になる期待値
「1万人に対して0.05人しかならない病気」と言いましたが、これはBCGの予防接種をしているから低い数値になっているんだという可能性もあるので、実際にBCGを接種しない場合だとどれぐらいの期待値になるのか2つの方法で計算してみました!
前提条件:
・BCGが発生した子どもはすべてBCGを受けていないもしくは免疫がつかなかった子どもとする
・95%の子どもがBCGの接種を受けているものとする
・BCGを接種した場合は75%の割合で結核の発症をおさえているものとする
・1学年100万人の子どもがいることとする
①前提条件から小児結核を発生させたのがBCGを受けていない人及びBCGを接種したが免疫がつかなかった人だけが発症したと仮定して計算する
BCGを受けていない人:100%-95%=5%
BCGを接種したが免疫がつかなかった人:95%✕(100%ー75%)=23.75%
33.8%(5%+23.8%)が小児結核を発症した場合は、0歳~15歳で1,500万人いるので、33.8%は507万人にあたる。
1年間に発症するのが、70人なので、0.00001381%にあたる。10万人に対して13.8人発症すると仮定できる。
②日本とアメリカの結核の発生率の比較より15歳未満の発症率を想定してみる
結核の発生率を見ると日本はアメリカの約4倍の割合で発生している。
厚生労働省の結核とBCGワクチンに関するQ&Aにも下記のように記載されている。
日本の結核患者の発生率は米国の4倍程あるにも関わらず、小児に限ると米国の小児の患者の発生率を下回っており、その一因は米国で広く接種されていないBCG接種の効果ではないかと言われています。
またアメリカはBCGは予防接種の項目に入ってないようです。
興味のある方は会計士モニカのアメリカ情報で紹介されているのでご覧ください。
アメリカは0~4歳、5~14歳の結核罹患率は10万人に対して2.4人である(年齢の区切りの問題でグラフの総数は5~14歳が大きくなっている)。
日本でBCG予防接種が行われなかったら単純に4倍ということがいえるので、10万に対して9.6人となる。
まとめ
2つの方法で期待値を出したが10万人に対して①が13.8人、②が9.6人なので誤差の範囲内といえるので、10万人に10人、つまり1万人に1人と言える。
BCGの効果に『重篤な髄膜炎や全身性の結核』があるが発症率は結核以上に低い。
結核性髄膜炎の全結核患者に占める割合は0.3%程度と言われており、BCG未接種国の1歳未満児なら結核罹患者中の10-20%といわれている。
次回は、我が家はBCGの予防接種を受けるのかの結論と今後のBCGについて予想していきたいと思います!
このノートの続編アップしました!
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それでは、またのお越しをお待ちしております。
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