【読んでみた#21】脳に任せるかしこい子育て | 菅原 洋平、菅原 未涼(著)

#読んでみた
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こんにちは!

 

 

2人とも作業療法士をされている夫婦が共同で執筆された本になります!

生理学的な子育て理論が紹介されています!

 

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本の紹介~脳に任せるかしこい子育て~

書名:脳に任せるかしこい子育て

著者:菅原 洋平、菅原 未涼

出版社:すばる舎

発売日:2018/5/16

単行本:320ページ

 

著者プロフィール~菅原 洋平、菅原 未涼~

菅原 洋平さんと菅原 未涼さんが夫婦で執筆された本です!

菅原 洋平(すがわら ようへい)

作業療法士。ユークロニア株式会社代表。国際医療福祉大学卒。

国立病院機構にて脳のリハビリテーションに従事したのち、現在はベスリクリニックで薬に頼らない睡眠外来を担当する。

そのかたわら、生体リズムや脳の仕組みを活用した企業研修を全国で行っており、その活動はテレビや雑誌などでも注目を集める。 ベストセラーとなった『あなたの人生を変える睡眠の法則』(自由国民社、2012年)や『すぐやる! 行動力を高める科学的な方法』(文響社、2016年)を筆頭に、多くの著書がある。

菅原 未涼(すがわら みすず)

作業療法士。国際医療福祉大学卒。二児の母。

民間のリハビリテーションセンターで、子どものリハビリテーションに従事。その後、より生活の場に近いデイサービスや特別支援教育の現場などに活動の範囲を広げ、子どもが家や学校でいきいきと生活できるよう、基礎医学に基づいてサポートする。

脳をよりよく育てる遊び方を追求し、特に、親が家で実践できる具体的な方法を提案してきた。本書では、誰でも簡単にできる脳の育て方を解説する。

 

ざっくりこんな本~脳に任せるかしこい子育て~

作業療法士(=リハビリテーションの専門職)の菅原洋平・未涼夫妻が、子どもの脳への生理学的なアプローチによる子育ての理論とメソッドを解説する育児書。

特に子どもたちの「脳」という内臓に注目して、それぞれの年齢ごとに、脳のどの部位の働きを引き出すようにすれば、将来のどの才能の開花に結びつくのかという脳の成長過程について書かれています。

下記、本書で紹介されている『子どもに見られる気になる行動』を抜粋しました!それぞれに対しての原因と解決するためのエクササイズの紹介があります。

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・電車に乗ると、落ち着きなく走り回ってしまう
・牛乳を注ぐときに必ずこぼす
・そこら中の塀や柵を触りながら歩く
・お店でふと目に入った物をいつもほしがり、駄々をこねる
・話を最後まで聞かずに、やり方を間違えてしまう
・定規を使って線をまっすぐに引けない。テニスなどでバックハンドがまったくできない
・障害物が何もないところなのによく転ぶ
・運動をやって見せても、言葉で教えても、なかなか上達しない
・キャッチボールをすると、ボールから顔をそむけたり、全然違うところで構える
・動作を見てまねしたり、一緒に体を動かしたりしてまねをすることができない
・すぐに姿勢が崩れてしまう
・落ち着きなく足をバタバタ動かしたり、貧乏ゆすりをしたりする
・些細なことでもイライラしやすい、すぐにソワソワして集中できない
・周りの物に目がいってしまい、気が散りやすい
・話しかけたとき、聞き返しが多い
・みんなと一緒に行動できない、共同作業ができない
・他人の物をよく壊してしまう
・すぐにお友だちを叩いてしまう
・友だちの悪いクセばかりをすぐにまねる
・注意や指摘をすると、「ボクのせいじゃない」などと言い逃れする

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印象に残った言葉~脳に任せるかしこい子育て~

・一見不可解な行動のように見えても、その子の脳は必ず何かをしようとしていて、それを見抜いて対処すれば、高い能力を引き出すことができる

・私たち自身が自分の脳のことを知り、その仕組みを子どもにも伝えてあげる

・大事な場面で子どもが眠くなってしまうのには、「ノルアドレナリン」という物質が関係しています。 このノルアドレナリンは、私たちの集中力に深くかかわっている物質です。 脳が集中するときには、ノルアドレナリンがたくさん分泌されます

・集中して理解しようとする内容が難しすぎると、ノルアドレナリンが増えすぎて、逆に眠くなって集中力が低下していく

・子どもが親の言うことを聞いてくれない、と思っても、子どもたちの脳内ではその逆で、むしろ私たち親の希望に沿おうとしたために、そのような反応を見せている、ということが多い

・脳内や体内で生理学的にはどんなことが起こっているのかを知っていれば、イライラした気持ちに飲み込まれてしまうのを防ぐことができます。

・脳の劇的成長の前提条件は「質の高い眠り」

・毎朝スッキリ起きられる子に育てる」と言うと難しそうですが、「毎朝スッキリ起きられる脳をつくる」ことならばできます。その子の性格ややる気とは無関係に、単純に脳の仕組みにしたがって、起きられるように仕向けていけばよいだけだからです。

・先進国のなかでは、正しい眠り方を習っていないのは日本人だけだと言われています。日本の医学部に「睡眠科」がなかったことが原因で、睡眠について教育できる人材が育たなかったのです。

・親が考えたいことは、将来、子どもが社会に出て活躍するとき、本当に必要とされる能力を子どものうちに身につけさせることです。

・脳には、「場所」と「行為」をセットで記憶する、という特徴があります。
この脳の働きを「フィードフォワード」と言い、この働きのおかげで、私たちは日々の行動を効率よく切り替えることができています。

・そうではなく、眠れないと思ったら思い切ってベッドを出て、本を読んだり、家族とちょっとした話をするなどしてすごし、眠くなったら再びベッドに入るようにする、というのが脳の仕組み的には正解です。

・私たちの脳は、目を覚まして光の刺激が目の網膜から届けられてから、子どもならその14時間後、成人なら16時間後に眠くなる、という仕組みになっています。

・まず早起きをしなければ、夜の早い時間には眠くならないので、そもそも早寝はできない、という仕組みなのです。

・規則正しい生活をつくるには、就寝時間を揃えるのではなく、平日と休日の起床時間を揃えるほうが効果的です。

・睡眠を整えるために、子どもも大人も、すべての人が共通して使える法則があります。 それは、「起床から4時間以内に光を見て、6時間後に目を閉じて、11時間後に姿勢をよくする」というもの。これは「4-6-11睡眠の法則」とも呼ばれ、さまざまな企業の現場で、産業事故を防いで労働生産性を向上させるために活用されています。

・この睡眠の法則は、「メラトニンリズム」「睡眠-覚醒リズム」「深部体温リズム」という3つの生体リズムの仕組みを組み合わせることでつくられています。

・実は、1日の長さは人それぞれで違います。 日本人の平均は1日24・2時間であることが研究で示されていますが、1日が23時間に近い人もいれば、25時間に近い人もいます。 この時間の長さは、その人が持つ「時計遺伝子」によって決まります。

・午後に襲ってくる眠気を避けて集中力を高め、さらに夜の睡眠の質を上げるための仮眠を、「計画仮眠」とか「戦略仮眠」と言います。

・年長児と年中児でお昼寝をやめる、という取り組みです。 これにより、帰宅後の子どもたちの就寝時間が早まり、朝も保育園への行き渋りが減った、という調査結果が得られています。

・「深部体温」とは、内臓の温度のことです。 人間は、この深部体温が高くなると元気になり、低くなると眠くなります。

・「子どもの行動を変えるには、その行動を命令している脳を変える必要がある」ということです。そして、「その脳を変えるには、脳に入っていく情報から変えることが必要だ」ということを理解してください。

・知っておいていただきたい感覚全般についての基本的な考え方があります。 キーワードは「閾値」です。

・閾値に達しなければ、それは脳や神経にとっては「なかった」ことであり、ひとたび閾値に達すると、すべて「あった」ことになる

・「前庭感覚」=この感覚は体にかかる重力や回転、揺れ、動きの加速度といったものを感じ、情報として脳に送り出しています。一般には、「平衡感覚」という言葉のほうがなじみがあると思います。

・そもそも私たちの脳は、体の揺れがわからないと「まっすぐ」の状態もわからない

・固有感覚のバランスの悪さは、筋肉の働きを鍛えることで直せる

・9歳くらいまでは筋肉痛を感じない

・大切なのが、たくさんの種類の体の動きを経験することです。

・何かに触ったことを感じる本来の意味の「触覚」はもちろん、圧迫されているかどうかを感じる「圧覚」、痛みを感じる「痛覚」、熱い・冷たいを感じる「温度覚」、震えを感じる「振動覚」、物の形状を細かく判定する「二点識別覚」など、多彩な機能を持っています。【触覚の説明】

・触覚の持つこうした特徴を逆に利用することで、親が子どもたちの健やかなメンタルをつくることもできます。

・視覚の使用が中心になるスマホやパソコン、携帯用ゲームなどのデジタル端末から脳を開放してあげること。 もうひとつは、食事の準備など日常の場面で、いろいろな物に触れてみることです。

・「奥行きを見る目の動き」をしっかりと習得する機会が、テレビやパソコン、スマホなどの画面の登場によって急激に失われています。

・焦点視をしているときには、脳では「実行系ネットワーク」という神経回路が働いています。

・周辺視をしているときの脳では、「デフォルトモードネットワーク」という神経回路が働いています。こちらの神経回路には、ぼんやりしているときなどの安静状態になると、活発に働き出す性質があります。

・脳は、このふたつの神経回路を使い分けています。外向きネットワークで情報を集め、内向きネットワークでその情報をまとめることで、ひらめきを生み出しています

・子どもと向かい合うと、子どもの脳内世界では親のしぐさの情報をいったん脳内に取り込み、頭のなかでその情報を左右に反転させなければなりません。この働きは「メンタルローテーション」と呼ばれるものですが、これは、子どもにはかなり難しい課題だからです。

・そうした刈り込みを避け、迂回ルートを主要なルートに変更させるための仕上げが、「で、やってみたらどんな感じだった?」と問いかけることです。

・直接的に、自分を外から見る質問です。こういう質問のことを「メタ認知的質問」と言います。 メタとは「高い次元の」という意味で、「メタ認知」とは、自分のことを自分で観察する能力を指します。

・脳は、右肩上がりに一直線に成長していくわけではない

・見た瞬間に必ずしも必要とは思われない物をほしがったり、「あの子と同じのがほしい!」などと子どもが言うときには、子どもの脳は、ひとつの視覚情報だけに占拠された状態になっています。

・子どもたちが失敗を恐れるのは、他人にやる気にさせられている場合であって、自分が決めたことならば、失敗を恐れる反応すら起こりません。

・運動をやって見せても、言葉で教えても、なかなか上達しない
→視覚、聴覚(言語)、固有感覚の3つの感覚では、まだその子の脳内世界で、いま教えられている運動をしている「自分の体」のイメージがつくれていない、ということです。

・脳にも情報を消化する(処理する)時間を与えることを、「デジタルデトックス(情報断食)」と呼びます。

・思いやりの心が出てくるのは3~4歳から

・思いやりの心が生まれるには、生理学的な基礎として「豊富な感覚刺激」が必要です

 

【3位】知っておいていただきたい感覚全般についての基本的な考え方があります。 キーワードは「閾値」です。
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閾値=感覚や反応や興奮を起こさせるのに必要な、最小の強度や刺激などの量
これまで閾値ということを意識したことがなかったので、何か子どもができないことがあれば閾値が正しく作動していない可能性を考え対応できるエクササイズがあれば取り組みたい。
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【2位】内側前頭前野の働きは、やる気にさせられた場合と、自らやる気になった場合では反応が大きく異なります。
やる気にさせられた状態です。専門的には「外発的動機づけ」と言います。
自分分で決めて行動しているときには、脳が自らやる気になっています。専門的には、こうした状態を「内発的動機づけ」と言います。自分で決めて行動しているときには、脳が自らやる気になっています。専門的には、こうした状態を「内発的動機づけ」と言います。

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他の育児本でもインセンティブをあげて勉強をさせると長続きしないといったことを何度も見てきたが、「外発的動機づけ」と「内発的動機づけ」が今までで一番分かりやすいしっくりきた説明でだった。いかに子どもに「内発的動機づけ」で物事に取り組ませるかをしっかりと考えたい。
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【1位】らせん階段を昇る際、1周回って同じ位置にきたときには、着実に前よりも高い位置にきている、といったイメージで理解してみてください。脳は「スパイラルアップで(らせん階段のようにクルクルと回るような形で)」成長するのです。

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子どもの成長速度は一定ではなく、スパイラルアップのイメージをしっかり持って他の子と比べることなくしっかり見守ってあげたいなと思った。
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まとめ~脳に任せるかしこい子育て~

オススメ度

★★★★★★★★★☆

脳内や体内で生理学的にはどんなことが起こっているのかを知っていれば、イライラした気持ちに飲み込まれてしまうのを防ぐことができると提唱されており、かなりユニークな考え方ですが、理由とその問題を解決するためのエクササイズがしっかりと書かれており、分かりやすいないようになっている。

 

こんな方にオススメ

・『子どもに見られる気になる行動』に該当がある方

・『子どもに見られる気になる行動』をする原因を知りたい方

・下記いずれかの子どもになるためのエクササイズを知りたい方
①聞き分けがよく、落ち着いた子になってほしい
②運動が好きな、活動的な子になってほしい
③集中力がある、かしこい子になってほしい
④思いやりがある、やさしい子になってほしい

 

この本を読んでこんなことをしてみたい(将来の導入を検討)

・何か子どもに気になる行動があった時は「閾値」を意識する

・子どものの起床時間を揃える

・本書に紹介のある20のエクササイズを試してみる

 

 

本日のHanaあるある…

Hana

眠りが浅いと足で蹴ってお布団から飛び出す

 

それでは、またのお越しをお待ちしております。

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