こんにちは!
現役の應義塾大学医学部小児科教授で日本小児科学会会長が書いた子育ての本を紹介させて頂きます!
本の内容はさることながら、50代になってからはじめたマラソンで59歳に3時間7分の記録を残されるというかなり凄い方です笑(全然本の内容と関係ない)
本の紹介~小児科医のぼくが伝えたい 最高の子育て~
書名:小児科医のぼくが伝えたい 最高の子育て
著者:高橋孝雄
出版社:マガジンハウス
発売日:2018/9/6
単行本:200ページ
著者プロフィール~高橋孝雄~
應義塾大学医学部小児科教授。医学博士。専門は小児科一般と小児神経。日本小児科学会会長。
1957年8月生まれ。1982年慶応義塾大学医学部卒業。1988年から米国マサチューセッツ総合病院小児神経科に勤務、ハーバード大学医学部の神経学講師も勤める。1994年帰国し、慶應義塾大学小児科で、医師、教授として活躍している。
趣味はランニング。マラソンのベスト記録は2016年の東京マラソンで3時間7分。別名〝日本一足の速い小児科教授〟。
ざっくりこんな本~小児科医のぼくが伝えたい 最高の子育て~
小児科医36年間の、何万人という子どもとおかあさんたちに出会ってきた経験に基づく子育て論!
第一章で『子どもの個性、能力は親から受け継いでいる』と遺伝の重要性について述べる一方で『遺伝子は変わらないけれど、進化のための「余白」はあります。』と子育ての重要性についても示している。
「余白」を伸ばすために著者が大事だと思うことを述べているのですが、早期教育には一線を引く形で、切なことは愛情を注ぎ、子供に共感することが大事だという男性とは思えない母性に溢れた内容で、大なり小なり子育てに悩んだりしている親の身からすると救われる内容になっている。
印象に残った言葉~小児科医のぼくが伝えたい 最高の子育て~
・おかあさんやおとうさんたちにできることは、たったひとつ。生まれてきてくれたわが子の底力を信じて、成長していく姿を楽しみに見守ること。
・からだつきも女の子は曲線的、男の子は直線的に育ちますが、遺伝子のシナリオにそう描かれているからです。
・男の子は女の子に比べると、生命力が弱いようです。早産などでちいさく生まれた新生児をみても、同じ週数、同じ体重なら、女の子の生存率が高くなります。
・ターゲットハイト(予測身長)
男児 父の身長+母の身長、それに13㎝を足して2で割る
※±9㎝くらいの幅〝ゆとり〟があります。
女児 父の身長+母の身長、そこから13㎝を引いて2で割る
※±8㎝くらいの幅〝ゆとり〟があります。
・お酒に強いか弱いか。お酒が好きか苦手か。酒豪か下戸か。お酒にまつわることは、遺伝子が決めている体質の代表的な例です。
・遺伝で決められた「苦手なこと」も、努力で克服できる余地はあります。
・「遺伝子が決めたこと=努力によっては克服できないのであきらめる、放っておく」と早合点してはいけない。
・トップアスリートであっても、極上の遺伝子の持ち主とは限りません。
・エリートとは言え、ひとはひと。遺伝子が決めたシナリオの余白、振れ幅の範囲に収まっているものです。
・残念なことに子宮に着床しても胎児が育たない場合には、もともと染色体や遺伝子に大きな問題があることが多いです。ここは強調しておきたいのですが、決して母体の、おかあさんのせいではないのです。
・こんなことを聞けばがっかりされるかもしれませんが、胎児にとってはモーツァルトの旋律も工事現場からもれてくる騒音も、実は同じようなものなんです。
・ある栄養が足りないために子どもがアトピーや食物アレルギーになるとか、成長や発達が遅れるなどということは現代の日本では、よほどのことがない限りまずありえません。
・母乳かミルクかにこだわるより、おかあさんの気持ちの穏やかさを大切にしてはいかがでしょうか。
・くり返しお伝えしたいのは、母乳が出なくても、布オムツじゃなくても、市販品の離乳食を食べさせても、母親失格なんていう烙印は誰もおさないということ。
・「早くしなさい」と言いすぎない。子どもから考える力を奪います。
・人よりちょっと早くできるようになるだけ。早期教育はほとんど意味がありません。
・子どもに十分な時間とお金をかけて「失敗のない子育て」をすることこそが、なにより大切と考えているのでしょうか。
・子どもの能力や才能、そして性格までもが、環境要因よりも、むしろ遺伝子の力で大きく左右されるのです。
・先取りの早期教育に時間をかけるぐらいなら、子どもには机上では味わえない体験をたくさんしてほしいと思いませんか。砂浜を歩いたら沢蟹がひっくり返っていたとか、野山を歩いたらおかあさんも知らない草花があって家に帰って一緒に図鑑で調べたとか。
・習い事は、長続きしなくてもいい。むしろいろいろなものに挑戦させるべき。
・習い事に「根性論」はいりません。
・子どもの習い事で気をつけたいのは、自分ができなかったことや果たせなかった夢を子どもに託そうとすること。ピアノにせよバレエにせよ、あるいは英会話でも、かつて自分が挫折したことを、次は子どもに挑戦させようとするのはナンセンスです。
・勉強しなさい、は逆効果。伸びるタイミングは自分でつかませる。
・ほんとうに大事なことは、お子さんがなにを考え、なにを夢見て、なんのために勉強しているのか。つまり、心の環境が適正に保たれていること(心の恒常性)です。
・成績の優劣で一喜一憂するのは、愚かなこと。おかあさんが子どもの能力の批評家になってはいけないのです。批評からはなにも生まれません。
・子どもに「英語力をつけさせてあげたい」と思うなら、まずはご自身から。
・「アチーブメント」はどこにあるのか。本来は誰にも見えないもののはずです。それなのに、子どもには明確な高い理想をかかげ、叱咤激励するタイプのおかあさん。あなたはきっと「あとで後悔したくない症候群」だと思います。
・自分を好きでいられること(自己肯定感)、自分で決めること(意思決定力)、他者をいたわること(共感力)、これらが優れていることが高い能力なのでは。
・大学入試までをひとつのライフステージと考えると、早い時期に詰め込むよりも、遺伝子を信じてじっと待つほうがいいと思います。
・食べ物で頭がよくなることはありません。楽しく食べることが、なによりも大事です。
・現代の日本で通常の生活をしている限り、特定の栄養素が欠乏したせいで病気になることはまずないです。
・他人と比べない、こまめにほめる。それが、自己肯定感を伸ばす基本です。
・どうすれば子どもが本来持っている自己肯定感を、そのまま維持できるのでしょうか。それはちいさいうちから「やればできるようになる」という経験をたくさん積ませてあげること、それに尽きます。
・成功体験をたくさん積ませて「すごいね」「よくできたね」とほめる。ほめるときは思いっきりね。子どものころに成功体験を積んだ人間は強いですよ。「やればできる」「自分のことが大好き」ということは、子どもにとって大きなチカラになります。
・子どもたちの自己肯定感を育んでいく最大の力は、おかあさん自身の自己肯定感だと思います。
・意思決定の始まりは2歳から。どんなことでも尊重してあげましょう。
・女性たちが日常的に「共感」をコミュニケーションの基本手段に使っているのに対して、男性の共感力は女性に比べて弱く、自己肯定感も傷つきやすく折れやすいのです。これも遺伝子が決めた個性のひとつといえます。
・男は社会的な秩序を第一に考え、多数決に傾きがち。女は一点突破、直感や感受性を重視します。
【3位】男の子はママ似、女の子はパパ似。医学的な根拠はありません。
女の子なのに〝意外に〟パパ似となれば人々の印象にも残りやすく、それが都市伝説のように「女の子はパパ似」という説が広まったのかもしれません。
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我が家は女の子ですが、パパに似るかもねってけっこう言わましたが、実は根拠がないとは…
でもほとんどの人が言っているので、都市伝説化されるのも怖いなと思います。
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【2位】ヒラリーさんはこう言いました。
「育児はルーティーンとノンルーティーンに分けられる」
ルーティーン、つまり毎日行われる定型的な作業、オムツ換えや、食事、昼寝の見守りなどは、アウトソーシング(外注)してもいい。多少手を抜いてもかまわないのだ、と。
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ヒラリーさんって凄いなと思います。日本ではベビーシッターなんてという声がまだまだ聞こえそうですが、気にせずに他の方にお願いするようにしたいなと思います。逆に絵本を読んだりということは必ず親やるようにしようと思いました。
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【1位】叱るときは「ほめ9」対「叱り1」の割合を憶えておきましょう。
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どうしても叱ることが多くなりそうですが、意識的に「ほめ9」対「叱り1」の割合になるように努力しようと思います。
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まとめ~小児科医のぼくが伝えたい 最高の子育て~
オススメ度
★★★★★★★★★★
個人的には、第2章の「悩める子育て、いったいどうすればいい?」は皆さんが抱えている子育ての問題について、とても温かい言葉でアドバイスをしてくれるので、気持ちがかなり和らぐのではないかと思います。全体を通じて子育てに対して肩の荷を下ろすことができる内容になっているので、1つの見方を知るという点でも是非読んで頂きたい本です。
こんな方にオススメ
・子育てに悩みを抱えているパパママ
・共働きのお母さん
・発達に課題のあるお子さんをお持ちのお母さん
この本を読んでこんなことをしてみたい(将来の導入を検討)
・叱るときは「ほめ9」対「叱り1」の割合で実施
・子どもに勉強しなさいではなく、一緒に勉強する
・成功体験をたくさん積ませてあげる
本日のHanaあるある…
よだれびちょびちょの手で自分の顔を触って肌荒れする
それでは、またのお越しをお待ちしております。
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