【読んでみた#15】子どもは育て方しだい―0歳だからこそできる教育法 | 井深 大(著)

#読んでみた
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こんにちは!

 

ソニーを盛田昭夫とともに創業者された井深さんの本を紹介します!

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本の紹介~子どもは育て方しだい~

書名:子どもは育て方しだい―0歳だからこそできる教育法

著者:井深 大

出版社:ごま書房

発売日:1995/11

単行本:199ページ

著者プロフィール~井深 大(いぶか まさる)~

1908年(明治41年)4月11日 – 1997年(平成9年)12月19日)は、日本の電子技術者および実業家。

盛田昭夫とともにソニーの創業者の一人。

 

ざっくりこんな本~子どもは育て方しだい~

筆者が1995年当時のホンネとタテマエが混乱している教育論を正し、〝教育〟の根本からの見直しをなげかけた本。

0歳から早教育を推奨しており、子どもがもつ驚くべき能力の解説、筆者が考える早教育法が書かれている。

ソニー創業者・井深大氏の〝早期教育〟の革命的教育書。

 

印象に残った言葉~子どもは育て方しだい~

・教育目的にはかならずといってよいくらい、表向き通用するきれいごとの「タテマエ」論と、おおっぴらにはいえないが、正直にいうと、という「ホンネ」が存在します。 この「タテマエ」と「ホンネ」は、教育を受ける本人と両親、教師、学者、学校、学校経営者、政府、文教当局、企業、社会、それぞれが全部といってよいほど違った思惑を持っているので、話はややこしくなるばかりです。

・ほんとうの「幼児教育」は知的目的からスタートするのは間違いであることに気づいたのです。このことを十分理解していただきたいと思い、このたび想を新たにして、以前出版した『0歳――教育の最適期』を、『子どもは育て方しだい』として、出版することにしました。

・オランダではいまでもほとんどが自宅分娩だそうです。もちろん、緊急のための救急体制は十分に整っており、自宅分娩の際は助産婦さんが付き添うそうです。

・仏教では、受胎のときを誕生のときとし、まだ人間としての姿かたちもはっきりしない胎児のうちから、一個の人間として認めているというわけです。じつは、このように胎児を人間として認めるかどうかは、0歳教育を考えるうえで、きわめてだいじなポイントなのです。

・「三つ子の魂百まで」といわれるように、一度育った性格やものの考え方が、後ではなかなか変えられないということ、また、心に問題を持ってしまった子どもたちが、のちのちまで問題を持ちつづけるといったことも、ある意味では臨界期のなせるわざと考えられるように思うのです。

・「遺伝子の持っている情報量は文字にすると三十億文字分だが、その中でどの情報が発現するかは「場」=環境によって規定されてくるし、書かれている情報はあくまで体をつくるプログラムである」

・臨界期の一つひとつをしらみつぶしに見つけていくことが、0歳からの教育のほんとうのあり方を探ることになると、私は考えています。

・そういう時期を過ぎてからの学習は、駄目なわけではないのですが、たいへんな努力が必要になるということです。

・いくら小さいときにすばらしい学才を発揮しても、生涯を幸福に過ごし、その才能によって立派な仕事をすることができなければ、なんにもならないのではないか、という心配からでしょう。

・私が、幼児教育に情熱をかけてきた最初の理由は、まえにも述べたように、「手遅れの後始末の教育」に苦労する現状が残念でしかたがなかったからです。

・心が育つのにも、臨界期があると考えられるのです。

・嫌になったら子どもは、そうした『教育』を受けつけなくなる。子どもが嫌がらないかぎり、やりすぎということをいちいち心配する必要はない」

・種を蒔いたら、あせらずに、子ども自身が開花するのを待つ

・0歳教育では、〝入力〟しても、すぐには〝出力〟が見られないのだということ

 

【3位】「くり返し、くり返し」が、幼児教育の基本

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本書の中で、「くり返し、くり返し」やることで、子どもが自然と身につける話が出てきます。
同時に子どもはインプットしてもアウトプットまで時間がかかることが多々あり、大人は効果がないんだなと思い辞めることがあるみたいですが、そこは気長にやり続けることが大事なんだと思った。
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【2位】左脳は言語脳といって、「話す」「読む」「書く」「計算」「組み立て」「分析」などの論理的・理屈的な事柄をつかさどる優位脳と呼ばれ、一方の右脳のほうは、音楽脳・劣性脳と呼ばれています。

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右脳が『劣性脳』と呼ばれていたのは、以前は今よりも右脳より左脳が評価されていたのだなと実感する内容でした。筆者は人生を豊かにするのは右脳なので、『高級脳』と呼びたいとおっしゃっており、面白い考え方だなと思った。
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【1位】「臨界期」=成長期の人間にとって、いつ、何をしなければならないか、ある時期に何をするのがもっとも適切かということが、教育のうえではひじょうに大きな問題であると考えています。

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「臨界期」をしっかり意識して子育てしないといけないなと思いました。
モンテッソーリ教育では、同じ定義の言葉として「敏感期」がありますので、興味がある方は、モンテッソーリ教育の本も読んでみてください。
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まとめ~子どもは育て方しだい~

オススメ度

★★★★★☆☆☆☆☆

1995年に発売された本で、当時子育てについてそれほど深く考えられていない時代に、ここまでしっかりした考えがあることが素晴らしいなと思いました。

ただ、25年ほど前の本なので、今の色んな科学的な根拠を用いた子育て本に比べると物足りなく感じると思います。また、事例の紹介が人ではなく動物のパターンから人間に置き換えての推測のものがいくつかあり、今の時代からすると根拠に乏しいかなと思うものが多くあります。

一方で「臨界期」や幼児教育(本書では早教育)と英才教育(一部の能力に特化した早教育)の定義の違い、パターン教育の話は今の時代にも沿う内容で面白かった。

こんな方にオススメ

・幼児教育(早教育)に興味のある方

・「臨界期」の考え方を知りたい方

 

この本を読んでこんなことをしてみたい(将来の導入を検討)

・「臨界期」を意識した子育て

・こころを育てる子育てをする

 

 

本日のHanaあるある…

親が食べているものを試したがる

 

それでは、またのお越しをお待ちしております。

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