【読んでみた#7】「非認知能力」の育て方 | ボーク重子(著)

#読んでみた
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こんにちは!

 

最近子育て系の本を読んでいる中でよく目にする「非認知能力」について、もっと深堀りしたくなったので、読んでみた本の紹介になります!

 

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本の紹介~「非認知能力」の育て方~

書名:「非認知能力」の育て方:心の強い幸せな子になる0~10歳の家庭教育

著者:ボーク重子

出版社:小学館

発売日:2018/10/26

単行本:224ページ

著者プロフィール~「非認知能力」の育て方~

福島県出身、米・ワシントンDC在住。

30歳の誕生日前に渡英、ロンドンにある美術系大学院サザビーズ・インスティテュート・オブ・アートに入学。

現代美術史の修士号を取得後、フランス語の勉強のために訪れた南仏の語学学校で、アメリカ人である現在の夫と出会う。

1998年渡米、出産。子育てと並行して自身のキャリアも積み上げ、2004年念願のアジア現代アートギャラリーをオープン、

2006年ワシントニアン誌上でオバマ前大統領(当時は上院議員)と共に「ワシントンの美しい25人」のひとりとして紹介される。

また、一人娘スカイは2017年「全米最優秀女子高生」コンテストで優勝、多くのメディアに取りあげらる。

現在は全米・日本各地で、子育て・キャリア構築・ワークライフバランスについて講演会やワークショップを展開中。著書に『世界最高の子育て』(ダイヤモンド社)などがある。

ICF認定ライフコーチ、アートコンサルタント。

 

ざっくりこんな本~「非認知能力」の育て方~

最近非認知能力に注目されているが、数々の研究成果に基づいた知識に、アメリカで子育てをされた著者の子育ての実践の記録を加えた、「非認知能力の育て方指南書」。

「くじけない心」、「想像する力」、「コミュニケーション力」、「問題を見つけ、解決する力」、「行動する力」、「やり抜く力」、「我慢する力」の非認知能力についてどのように伸ばすのか、特に家庭で育むかという内容になっています。

非認知能力だけに特化しているわけではなく、子育て一般と何より子供への向き合い方について詳しく述べられており、子育て本としてとても勉強になる。

 

 

印象に残った言葉~「非認知能力」の育て方~

・当時からアメリカの教育関係者を中心に使われはじめていたこの言葉が意味するのは、「テストの結果」や「IQ(知能指数)」などの数値化できる能力ではない、総合的な人間力のことです。【非認知能力の説明】

・「くじけない心」や「想像する力」、「コミュニケーション力」、「問題を見つけ、解決する力」、「行動する力」、「やり抜く力」、「我慢する力」など、実際の生活の中でこそ身につけていける「生きる力」のことです。

・アメリカの教育界は、学力への偏重をばっさりと切り捨て、「非認知能力」を育てるシステムへと大きく舵をきることになりました

・研究の結果、乳幼児期などの早期教育では、学習面を強化しても、IQの数値を短期間高めるだけで、長期的に高めることにはつながらないことがわかりました。就学前教育を受けた子どもたちがもっとも伸ばしたのは、学習意欲をはじめ、誘惑に勝つ自制心や、難解な課題にぶつかったときの粘り強さなどの「非認知能力」だったのです。

・さまざまな研究の結果、「非認知能力」がもっとも伸びるのは10歳までの乳幼児期であり、この時期にはこの能力にフォーカスして育てることが大切ということもわかりました。

・「非認知能力」が高くなれば、学力も高くなる

・アメリカでは1990年代頃より個人をテストの点数という視点のみでなく経済的バックグラウンド、特技、社会貢献、その他のあらゆる経験など、ありとあらゆる角度から評価する「ホリスティックアプローチ」が多くの大学や企業で導入されるようになりました。勉強ができるだけでなく、社会の発展のために世界にいろいろな形で貢献できる人材を求めるようになり、人材の多様化がはじまったのです。

・家庭で伸ばせる「非認知能力」
⑴家庭のルールづくり(世の中にはルールがあることを教え、守らせる)
⑵豊かな対話とコミュニケーション(表現する力と自信を養う)
⑶思う存分、遊ばせる(遊びの中から問題解決能力を伸ばす)

・我が家では常に、以下の4つのこと
⑴子育ての目的を明確にする
⑵子どもが安心してチャレンジできる「安全な環境」をつくる
①子どもの存在を認めること」
②「個性を認めること(子どもを自分とは違う一人の個人として尊重すること)」 ③「子どもが楽しむことを重視した環境」
⑶子どもの持つ力を最大限に引き出すための労力は惜しまない
⑷自分も子どもも、ありのままの姿を受け入れ、認める

・大事なポイントは、お金をかけるのではなく、労力をかけるということです。

・たくさんのルールをつくりすぎないこと

・社会経済レベルの高い家庭では、子どもが3歳になるまでに平均4500万語の言葉を聞くのに対し、生活保護を受けている貧困家庭では、平均1300万語の言葉しか聞きませんでした。貧困家庭と社会経済レベルの高い家庭では約3000万語の差があったのです。

・子どもの「なぜ?」は考える力を引き出す絶好のチャンス

・ハートとリズリーの研究では、親が子どもに話しかける言葉が多いほど子どものIQテストの点数も高くなることがわかりました。

・我慢できた3分の1の子どもを追跡調査したところ、SAT(大学進学適性試験)の点数が高く、学業面で著しく優秀であるばかりか、肥満指数が低いなど自身の健康管理にも優れていたというのです。【マシュマロ実験の結果より】

・遊びは脳の柔軟性と順応性を高め、創造的にするそうです。遊びは「酸素と同じくらい人間にとって必須のもの」であり、遊ぶことによって、人は共感力や倫理観などの社会性を身につけていることがわかりました。

・モンタナ州立大学のある研究によれば、子どもの脳の約75%は生まれた後に成長します。その成長を助けるのが遊びなのです。

・やってあげるのではなく、手本を見せて手伝う
教えた方が効率良く思えますが、自分で答えを見つけたという喜びは非認知能力を育みます。

・子どもが自分で発見するからこそ、非認知能力が育つのです。親からの強制では、せっかくの非認知能力を高める機会を無駄にしてしまいます。

・日本男性の家事分担率(18・3%)は実施した33カ国のうち、もっとも低いものでした。上位の北欧諸国は男性の家事分担率が4割を超えているのに対し、2割に達していないのは日本だけ。やはり、日本の男性はもう少し家事や育児に協力すべきだと思います。

 

【3位】効果的な褒め方──子どもの能力よりも、努力を褒める
子どもが生まれつき持つ能力や資質、そして結果を褒めるより、そこに至ったプロセスや努力を褒める方が、子どものやる気を引き出せるということです。

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仕事していた時は結果を評価するようになってしまっているので、子どもには努力を褒めるようにマインドセットしないとなと思いました。

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【2位】欠点を直すより、長所を伸ばす
自己肯定感を伸ばすためには、その子の長所の方に注目して伸ばすことが重要だと思うのです。

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仕事していた時はやはり人の欠点の方に目がいってしまっていたので、子育てではマインドセットが必要だなと思いました。
欠点が少ないより圧倒的な長所があるや長所が多い方が良いと思いますし、しっかり長所を見ながら子育てしたいと思います。

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【1位】子どものパッションを探し支える方法
①さまざまなことに挑戦させる
②いろいろな人に会う機会をつくる
③子どもの「フロー状態」を見逃さない
④見つかるまで探し続ける
⑤はじめ方、やめ方のルールを決めておく
⑥「何のために」という質問を習慣にする

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子どもがやりたいことを見つけることが一番大事だと思っていますが、育てていく中で親主導で習い事などを進めてしまいかねないので気をつけないなとなと思いました。
特に「⑤はじめ方、やめ方のルールを決めておく」は大事だなと思いました。最初は親主導でも続けるかやめるか子どもが選べるようにしてあげることが大事ですね。
著者の3カ月を目安に習い事をやってみるというのは是非試してみたいと思いました。

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まとめ~「非認知能力」の育て方~

オススメ度

★★★★★★★☆☆☆

 

アメリカでは、日本よりだいぶ早く非認知能力の重要性に注目されており、著者はその環境で子育てされているので、非認知能力が注目されだした日本よりだいぶ先をいかれているんだなと思った。

一人娘スカイは2017年「全米最優秀女子高生」コンテストで優勝されていたことからも実績があるので、著者の育て方は参考になるなと思った。

一方で非認知能力の特徴として、学力などの認知能力に比べて数値化しにくい特徴があり、個人的にはもう一歩踏み込んだ内容が欲しかったな(目に見える変化など)と感じました。

ただ、現状「非認知能力」の本だと一番実践的なのかなと思うので、育て方を参考にされたい方にとっては指南書として活用できると思う。

 

こんな方にオススメ

・幼児教育に興味がある方

・非認知能力に興味がある方

・非認知能力の伸ばした方に興味がある方

この本を読んでこんなことをしてみたい(将来の導入を検討)

・子どもの努力を褒める

・欠点<長所で長所を伸ばす子育てをする

・子どもがやりたいことを一緒にみつける
習い事など色んな経験をさせつつもやめ時のルールをしっかり作る

 

 

本日のHanaあるある…

ブーブー期(唇で唇を震わせてブーブーを出すのをずっとやっている)がやってくる

 

それでは、またのお越しをお待ちしております。

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