【読んでみた#17】お手伝い至上主義! | 三谷 宏治(著)

#読んでみた
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こんにちは!

 

以前『戦略子育て 楽しく未来を生き抜く「3つの力」の伸ばし方 』を読んだのですが、とても勉強になりました。特にお手伝いへの考え方が独特で面白かったので、同じ著者でお手伝いにフォーカスした本を読みました!

 

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本の紹介~お手伝い至上主義~

書名:お手伝い至上主義! ―「自分で決めてできる」子どもが育つ

著者:三谷 宏治

出版社:プレジデント社

発売日:2016/6/25

単行本:264ページ

著者プロフィール~三谷 宏治~

1964年大阪生れ、福井で育つ。東京大学 理学部物理学科卒業後、ボストン コンサルティング グループ(BCG)、アクセンチュアで19年半、経営コンサルタントとして働く。

1992年 INSEAD MBA修了。2003年から06年 アクセンチュア 戦略グループ統括。

2006年からは特に子ども・親・教員向けの教育活動に専念。現在は大学教授、著述家、講義・講演者として全国をとびまわる。K.I.T.(金沢工業大学)虎ノ門大学院 教授の他、早稲田大学ビジネススクール・女子栄養大学 客員教授。放課後NPO アフタースクール・NPO法人 3keys 理事を務める。

『経営戦略全史』(2013)はビジネス書2冠を獲得。永平寺ふるさと大使。3人娘の父。
https://www.mitani3.com/profile/

 

 

ざっくりこんな本~お手伝い至上主義~

ベストセラー『経営戦略全史』の三谷宏治氏による異色の子育て本の『お手伝い』にフォーカスした本。

『与えすぎる日本の親たち』というテーマで、子どもに与えすぎることの弊害を述べ、その後に子どもにとって『お手伝い』によるメリットが書かれている本。

他の子育て本とは一線を画しており、筆者の言葉を借りると「人材育成プロジェクト」として子育てを考えている。また、すでにお子さんが大きくなっているので、コラムという形で3人の娘さんの意見や当時の思いを知ることができ、筆者だけの考えではなく、それを享受した子ども意見も知ることができる。

 

印象に残った言葉~お手伝い至上主義~

・学習能力は、大きく2種類に分かれます。
社会学習(年長者など他の個体から学ぶ=模倣)
個体学習(自分自身の中で考え・発想する=創造)

・「与えすぎ」の原因が、「横並び意識」「保護・対等意識」「忙しさからくる短期視点」なのであれば、これらをまずなんとかしなくては、いけません。

・どんな子育てが、子どもたちに「生きる力」「自立する心」を与えてくれる

・「道徳観・正義感」と「お手伝い」「生活体験」「自然体験」の間に、非常に強い相関があることが示されています。

・お手伝いから得られるスキル。「段取り力」「意思決定力」

・貧乏が「トレードオフ」「交渉力」「コミュニケーション力」を鍛える

・グローバル時代に一番必要なのは意欲・向上心

・選択の基準(クライテリア)
それに応じた情報収集方法
を問います。ネットで調べたとか、学校祭を見学した、くらいではダメです。在校生や卒業生に取材したか、等々を突っ込んでいきます。

・楽しい子育てへの4原則
1 | クールの原則=深刻にならず、猶予期間を持つ
2 | ルールの原則=個別でなく、ルールで対応する
3 | ロールの原則=夫婦で話はそろえるが、役割を分担する
4 | エールの原則=監督でなく、応援団となる

・「わが子によかれ」と思う親心から来る「過干渉」と「勉強至上主義」が、子どもたちのやる気や自尊心、「生きる力」を奪います。 子育てでなく、職場の部下の「人材育成」と思いましょう。人材育成プロジェクトなのだと。「プロジェクト」ですから、期間も予算も目的もあります。もちろん目的は子どもたちの「自立と幸せ」ですよね。

 

【3位】「子育てでやってはいけないこと」
指示を与えすぎない
予定を与えすぎない
モノを与えすぎない
カネを与えすぎない
答えを与えすぎない
勉強を与えすぎない
夢を与えすぎない
————
各項目ごとに説明してありましたが、色々なデータも一緒に示されており納得できる内容でした。
与えすぎが子どもの可能性を排除していると思うので、気をつけたいなと思いました。
————

 

【2位】親がやらなくてはいけないのは、ガマン

————
最初はもどかしいと思いますが、何事もしっかり自分でやる子に育てるためには、我慢が必要だなと思います。
————

 

【1位】つまり「ルールの原則」とは、自らの言動に矛盾をきたさないように、要求への対応をルール化することなのです。
ちゃんと明文化して記録する
例外が発生したら、それもルール化するか、状況を詳しく書き留める
————
言動に矛盾をきたさないようにルール化するのはかなり有効なことだと思う。
仮に考え方に変更があってもルールブックを変更してしまえば納得感があると思うので、子育てに是非取り入れたい。
————

 

まとめ~お手伝い至上主義~

オススメ度

★★★★★★★★☆☆

以前読んだ『戦略子育て 楽しく未来を生き抜く「3つの力」の伸ばし方 』と2割弱ぐらいは内容にかぶりがある。

自由と制限の子育てマトリクスで放牧型、放流型、ゲージ鶏舎型、室内犬型の4分類に分け、それぞれの特徴を述べているのですが、コンサル的な視点があり面白かった!

3人の娘のコラムが複数あり、筆者の実践したきた子育てに対する子どもの考え方(結果)が知れるのが面白い。

 

こんな方にオススメ

・子育てにお手伝いの導入を検討されている方

・子どもへのスマホの扱いを悩んでおられる方

・左脳派(論理的)な方

・家庭内ルールブックの検討されている方

 

この本を読んでこんなことをしてみたい(将来の導入を検討)

・子どもへお手伝いの導入(お手伝いの位置づけも高くする、筆者のようにお手伝い>勉強>習い事・部活ほどお手伝いの位置づけを高くするかは要検討)

・家庭内のルールブックの作成

・モノやお金を与えすぎない

 

 

本日のHanaあるある…

ルンバがお掃除しだすと目で追う

 

 

それでは、またのお越しをお待ちしております。

 

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