【読んでみた#25】「幸せをお金で買う」5つの授業 ―HAPPY MONEY | エリザベス・ダン / マイケル・ノートン(著)

#読んでみた
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こんにちは!

 

子育てと関係なく読んでいたのですが、本に書かれている幸せの方向性と育休を取得する幸福が近いなと思ったので、紹介します!

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「幸せをお金で買う」5つの授業 ―HAPPY MONEYをオススメしたい人

この本はこんな方にオススメです!

・育休の取得を検討している人

・子育ての仕事のバランスに悩んでいる人

・パートナーに育休や子育てのために有給をとってほしいと思っている人

 

ざっくりこんな本~「幸せをお金で買う」5つの授業 ―HAPPY MONEY~

どのようにお金の使い方が幸せを感じることができるのか紹介する本。

5つの原則に分けて説明しています。

・経験を買う
・ご褒美にする
・時間を買う
・先に払って、あとで消費する
・他人に消費する

それぞれの使い方を研究、実験、調査によるデータを交えながら説明している。

幸福度を上げられるお金を使い方が書かれている。

 

印象に残った言葉~「幸せをお金で買う」5つの授業 ―HAPPY MONEY~

・私たちが行ったアメリカ国民を対象にした調査によれば、収入が2万5000ドルから5万5000ドルに増えれば人生の満足度は倍増する、つまり、お金が2倍になれば幸福も2倍になる、と人々は考えていました。ところが、データからは、5万5000ドル稼いでも、2万5000ドルしか稼いでいない人たちより満足度は9パーセントしか増加しないことがわかりました。

・アメリカでは、年収が約7万5000ドルを超えると、それ以上お金を稼いでも、日々感じる幸福にまったく影響が表れないことがわかっています。

・本書の目的は、みなさんに幸福度をもっと上げられる方法でお金を使えるようになってもらうことです。また、自分自身を幸福にする方法からは、他の人々を幸福にしたいと考える会社や組織も有益なヒントを学ぶことができます。

・支出の中で重要だったのは1つのカテゴリーだけでした。冷蔵庫でもアルコールでもありません。それは、旅行、映画、スポーツイベント、ジムの会員権などを含む、研究者が「レジャー」と名づけたカテゴリーでした。

・多くのお金をレジャーに使う人々のほうが、人生に対する満足度が明らかに高かったのです。当然ながら、こうした年配者たちがレジャーに使うと報告した金額は、住宅費に比べればずいぶん少なかったのですが、やはりこの場合も、住宅費は生活に対する満足度にはなんの影響も与えていないことがわかりました。

・払ったお金に対して最も大きな喜びを得られるのはおそらく次のような4つの基準を満たすものでしょう。
①他の人々と交わることによって、社会的なつながりが生まれるような経験。
②この先何年にもわたって楽しい気持ちで繰り返し語ることができる思い出話につながる経験。
③あなたが感じている自分という人間、あるいはあなたがなりたいと思っている自分像に密接に結びつく経験。
④他の選択肢と簡単に比較することができないめったにないチャンスを与えてくれる経験。

・一般に、何かに繰り返し遭遇すればするほど、そのインパクトは弱くなっていくのです。

・金額などの他の条件がすべて同じなら、ほとんどの人が、少ない回数の大きな喜びより、ささやかでも回数が多い喜びのほうを好むと答えています。たとえば、人々は、1日に25ドルもらうよりは、5日間毎日5ドルずつもらうほうを好むのです。

・裕福な人ほど、人生の小さな喜びを味わえなくなる傾向があることがわかりました。山道を歩いている途中で美しい滝を見つけたら立ち止まってその美しさに見とれるとか、ロマンチックな週末の保養地でこのまま時が止まってほしいと願う、といったことは少なくなるのです。

・お金はあらゆる種類の素晴らしいものを与えてくれ、私たちの幸福感を高めてくれますが、それと同時に、素晴らしいものをお金で手に入れられると知ってしまうことが、人生のささやかな喜びに感謝する気持ちを薄れさせ、私たちの幸福自体を減らしてしまうのです。

・外見や金銭的成功よりも、自己の成長と充足を優先すること──は実際、強く幸福と結びついています。

・消費パターンを変えると、少ないお金でより多くの幸福を得る道が開けるという研究結果が増えています。

・若い世代が豊富さを求める一方、高齢者は「断捨離」を始めます。心に何もよいものをもたらしてくれない人やものを切り捨てていくのです。

・消費を減らすことが、幸福を大きくする万能薬になるという説得力のある証拠はありませんが、消費パターンを変えると、少ないお金でより多くの幸福を得る道が開けるという研究結果が増えています。

・通勤時間がゼロから22分になった場合の幸福度の低下を相殺するためには、通常、収入が3分の1増える必要があります。それでもやっとイーブンといった程度なのです。

・特徴や値段が違ういくつかの製品のどれかに決めなければならないときには、将来の自分の時間の過ごし方に影響があるかどうかを考えてみましょう。答えが「ノー」であれば、安いほうを選ぶことです。

・何かいいものを期待しているときに反応する脳の領域(側坐核)は、それを手に入れてしまうと興味を失ってしまうのです。

・先送りは消費の喜びを大きくしますが、それはポジティブな期待が高まるからだけではなく、いわゆる「よだれ因子」が大きくなることも関係しています。

・マイクたちが行った研究によれば、顧客はたとえ待たされていても、その間に自分のために作業が行われているという印象を受けると、待つことによってむしろ満足感が増すことがあるという結果が出ています。この「作業イリュージョン」は非常に強力で、そのような場合に顧客は、同じ品質のサービスを即座に受けるよりも、待つほうを好むようになるのです。

・アメリカ人にとって、収入と幸福度の相関関係はかなり弱いものの、個人の幸福と、請求書の支払いが困難かどうかの間には、はるかに強い関係があります。言い換えれば、負債金額の大きさのほうが、稼ぐ金額の大きさよりも、幸福度に関して重要な予測要素なのです。

・他人への投資(向社会的総支出)と、自分のために使う金額(私的総支出)の適度な比率はどのくらいでしょうか?

・私たちの原則は、あなたがお金を正しく使うなら、もっとたくさんの幸福を買えることを示しています。

 

【3位】新しい研究では、少ない金額でも他人のために使うと私たち自身の幸福感に効果が表れるという結果が示されています。
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お金を時間に置き換えると『少ない時間でも他人のためんび使う幸福感に効果が表れる』といえるので(私の勝手な仮設ですが…)、家族のために有給や育休をとると幸福感があがると考えられると思う。少なくとも育休を1年とってる私は育休をとって家族との時間が増えたので幸福感が増えている。
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【2位】通勤時間がゼロから22分になった場合の幸福度の低下を相殺するためには、通常、収入が3分の1増える必要があります。それでもやっとイーブンといった程度なのです。

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逆の考え方だと『収入が25%減になったとしても通勤時間が22分からゼロになった場合は幸福度はキープできる』といえる(この本でも『負債金額の大きさのほうが、稼ぐ金額の大きさよりも、幸福度に関して重要な予測要素』と紹介されているので、簡単に計算できないが…)。
育休は、収入は2割減で時間は拘束時間だけで1日9時間増えるので、かなり幸福度はかなり上がるのではないかと思う。
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【1位】時間を人のために使うと、自分には人に分け与えられるほどたくさん時間があるに違いないと感じるのと同じで、お金を人にあげると、人にあげられるほどたくさんのお金を持っているような気持ちになるのです。他人に投資することは、多くの恩恵をもたらし、幸福だけではなく、健康や裕福な気分にまで影響します。

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男性が有給や育休をとって、家族(奥さんや子ども)に時間を使うと幸福度があがると思う。使える時間が多ければ多いほどよいが、少しだけでも効果があると思えるので、一度試してみる価値はあると思う。
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本の紹介~「幸せをお金で買う」5つの授業 ―HAPPY MONEY~

書名:「幸せをお金で買う」5つの授業 ―HAPPY MONEY

著者:エリザベス・ダン / マイケル・ノートン(著)

出版社:KADOKAWA/中経出版

発売日:2014/2/22

単行本: 254ページ

著者プロフィール~エリザベス・ダン / マイケル・ノートン~

エリザベス・ダン Elizabeth Dunn

カナダのバンクーバーにあるブリティッシュコロンビア大学の心理学准教授。心理学の分野で「新星」の1人として注目されている。自己認識と幸福についての研究を専門とし、「ニューヨーク・タイムズ」「グローブ・アンド・メール」「ロンドン・タイムズ」をはじめ多数のメディアで取り上げられている。また、『サイエンス』誌でも論文を発表している。2014年1月、NHK「幸福学」白熱教室に出演。

マイケル・ノートン Michael Norton

ハーバード・ビジネススクールのマーケティング学准教授。彼の研究は『ニューヨーク・タイムズ・マガジン』誌の「イヤー・イン・アイデア」特集で取り上げられた。TEDに登壇し、「幸せを買う方法」について講演。この動画は150万ビューを獲得している。2012年に、『ワイアード』誌のスマート・リストで「世界を変える50人」の1人に選ばれた。

 

まとめ~「幸せをお金で買う」5つの授業 ―HAPPY MONEY~

オススメ度

★★★★★★★☆☆☆

とてもためになる本でお金の使い方を勉強したくて読むならオススメ!

今回は子育て目線で考えたので、子育ての参考になるのは、経験を買うご褒美にする他人に消費するの3つのテーマかなと思ったので、オススメ度を下げています。

お金の使い方の勉強はもちろん、時間の使い方についても同じことが言えるのではないかと思うので、家族の向き合い方について考えたい方にオススメ!

 

この本を読んで、子育てに活かしたいこと

・経験にお金を使う

・子どもにご褒美をあげる時はやり方を考える(小さなご褒美を複数回あげる)

・子どもや家族と過ごす時間を増やす

 

本日のHanaあるある…

Hana

壁にかけてあるリモコンを取りたがる

 

それでは、またのお越しをお待ちしております。

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