【読んでみた#2】戦略子育て 楽しく未来を生き抜く「3つの力」の伸ばし方 | 三谷 宏治(著)

#読んでみた
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こんにちは!

 

今回は京大卒→BCG(ボストン)コンサルティング出身→MBA→アクセンチュア(コンサル)→大学教授の方が書かれた子育ての本を紹介させて頂きます。

かなりお忙しくされていたと思いますが、しっかり子育てにも参加されていらっしゃるので、素直に凄いなと思います。

 

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本の紹介~戦略子育て~

書名:戦略子育て 楽しく未来を生き抜く「3つの力」の伸ばし方

著者:三谷 宏治

出版社:東洋経済新報社

発売日:2018/6/28

単行本:330ページ

 

著者プロフィール~三谷 宏治~

1964年大阪生れ、福井で育つ。東京大学 理学部物理学科卒業後、ボストン コンサルティング グループ(BCG)、アクセンチュアで19年半、経営コンサルタントとして働く。

1992年 INSEAD MBA修了。2003年から06年 アクセンチュア 戦略グループ統括。

2006年からは特に子ども・親・教員向けの教育活動に専念。現在は大学教授、著述家、講義・講演者として全国をとびまわる。K.I.T.(金沢工業大学)虎ノ門大学院 教授の他、早稲田大学ビジネススクール・女子栄養大学 客員教授。放課後NPO アフタースクール・NPO法人 3keys 理事を務める。

『経営戦略全史』(2013)はビジネス書2冠を獲得。永平寺ふるさと大使。3人娘の父。
https://www.mitani3.com/profile/

 

ざっくりこんな本~戦略子育て~

「これから必要な能力は試行錯誤力であり、それは発想力、決める力、生きる力の総合力である」に沿った内容になっている。

コンサルタント出身ならではと思わせる各ケースごと(叱り方・ほめ方、おこづかい、勉強・読書等)の著者の考え方や実体験が書かれている。

著者には3人娘がいるのだが、コラムといういう形で各ケースごとに沿った娘のあるある体験が書かれ、それに対する著者の感想が書かれている。

 

印象に残った言葉~戦略子育て~

・発想力×決める力×生きる力=試行錯誤力、で必ず生き抜ける

・【定義】
発想力:常識に囚われず新しい発見をし、それを探究できる力
決める力:選択肢を拡げ絞るために、調べて考えることができる力
生きる力:失敗にめげず楽しく前に進み続けることができる力

・日本の一般的教育において、決める力を向上させるプログラムはありません

・【戦略的子育ての前提】
環境:AIが大きく進展する。ヒトに求められるのは新しいものを生み出す試行錯誤力
必要な能力・姿勢:「発想力」「決める力」「生きる力」が必須
親の役割:教育機関の変化を待つのではなく自ら動くしかない

・必要な能力・姿勢:「発想力」「決める力」「生きる力」が必須・親の役割:教育機関の変化を待つのではなく自ら動くしかない

・「新しいことにチャレンジする心」を育てるために、まずは、「他人と違う」ことをほめてあげましょう。

・みなと同じだと不安、という感覚こそが発想力の根源

・小さくていいので、子どもたちに「限界突破経験」を積ませましょう。「自分の限界を超えた!」という快感や驚きを、体感させましょう。

・楽しい発想力訓練には「家族イベント」が一番

・強制力でなく相手自身の主体的なやる気が必須です。では、それはどうやったら生まれるのでしょうか。

自分自身で考えてみれば簡単です。それは自己決定感(自分で決めた)・有能感(なんとかできそう)

・対人交流(重要な他者からの受容)の3つが備わった場合です。
だから親は子どもに全力で「任せる」と「ほめる」をしなくてはならないのです。

・「親の助け」にはヘルプとサポートがあるそうです。 ヘルプは「できないことを本人の代わりにやってあげる」ことで、サポートは「できることは見守り、できないことは本人ができるように手助けする」こと。父はサポートがとても上手です。

・人はポジティブさが、ネガティブさの3倍を超えると成功する

・愛知県の山田家では「親子4人で話し合って、過半数(3人以上)の賛成があれば新ルールとして採択する」

・「守れない約束は調整しろ」

・子どもたちが存分に「遊ぶ」ための条件が、ヒマ(自由な時間)と制約(少ないおこづかいなど)なのです。

・「おこづかいの使途決定」は、子どもたちにとって「決める力」を高めるための最高の練習の場です。
「選択」欲しいモノからひとつに絞る
「反省」失敗したときにちょっとだけ痛い目に遭う
「反復」何度も試せて、失敗が許容される

・みんなで決めるためには、4つのステップが必要です。①自分で考える、②相手に伝える、③相手から聴く、④話し合う、の4つです。つまり、②伝えるや③聴くといった「コミュニケーション」は、決める力の重要な一部なのです。

・「お花見パーティ」と称した3月末~4月初、2日間のホームパーティで、12時~24時(現在は13時~23時)のいつ来ても良いし、いつ帰っても良い、気楽な集まり

・学校のテストはPDCAサイクル訓練の場に過ぎない

・勉強に関していえば、大切なのは成績という結果ではなく、その子の学ぶ姿勢と学び方です。

・テスト結果での問題点を整理し、テスト勉強方法の改善案を考え、計画して実行。そして結果が出たら、またその問題点を整理し、改善案を考えることの繰り返し。いわゆる「PDCAを回す」訓練の場にしていました。

・親が決めるのは日時と予算だけ。あとは子どもにお任せです。

・文科省や各自治体(東京や仙台)などによる、過去多くの調査が示しています。お手伝いをよくする子は(しない子より相対的に)、
成績がよい
正義感や道徳心が強い
コミュニケーション力や問題解決力に優れる

・お手伝いが育む「段取り力」「気配り」「感謝の心」

【3位】
・学校のテストはPDCAサイクル訓練の場に過ぎない
・勉強に関していえば、大切なのは成績という結果ではなく、その子の学ぶ姿勢と学び方です。

————
他の本で学歴と仕事ができるかは軽い相関関係しかないというのを見たことありましたが、この言葉はとてもしっくりきました。
PDCAは仕事ができる上で必要な要素の1つなので、勉強ができる子=PDCAサイクルができる子が比較的多い=仕事ができる傾向にあるということなのかなと思いました。
著者は本の中で、お手伝いをしてきた子は段取りができるという話があり、インターンの面接にもお手伝いの質問をしてきたと書かれていたのですが、
今の就職活動では、大学で何をしてきたかという内容が必ず聞かれるが、将来的にはさらに遡ってどんなお手伝いをしてきたかを聞かれるのかなと思った。
段取り力でいうと個人的な感覚だと大学時点では個人差が大きいので、子供のころに大きな差がでているのかなと思った。
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【2位】
・ひとり暮らしをさせることが最後の教育投資
自由さに歓喜する
家族のありがたみがよくわかります
お金の大切さ、自己管理の難しさが身に浸みます。
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我が家も地方で兄弟含めて大学進学でひとり暮らしをしているので、この考え方はすごく納得感があった。
大都市に住んでいると通学圏内の大学がたくさんあり、通学圏内の大学だと通学する人が多いと思うが、実際にひとり暮らしさせるのは投資として考えると費用対効果は高いのかなと思った。
(当然金銭的に難しい場合もありますが)
ざっくり試算するとエリアによっても異なりますが、1人暮らしすることで実家通いより余分に発生する金額は月々10万円~15万円ほど(この場合はかなり切り詰めたとして10万円とし、年間120万円)で、
4年間で480万円となり、生涯所得2億で計算した場合に2.4%なので、投資として考えると個人的にはひとり暮らしすることで生涯年収が2.4%以上増えると思うのでありだと思う。
(学生だと奨学金で低金利でお金を借りやすいので検討の余地はあるかなと思います。昨今奨学金の返納の問題がありますが・・・)
同時に通学できるのであれば、通学して毎回の長期休みに海外に短期留学する方がひとり暮らしと異国暮らしが一緒に体験でき経験値もあがるので、オススメかなと思う。
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【1位】
・家族イベントの企画と実行を通じて、トレードオフを学び、スケジュール管理や予算管理を学べます。
・楽しい発想力訓練には「家族イベント」が一番
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本の中で「家族5人旅行:鬼怒川温泉1泊2日。交通費も全部含んで予算10万円」の紹介があるのですが、子供にとってはよい経験だなと思う。
私も幼い頃両親に旅行に連れて行ってもらったのですが、正直部分的にしか覚えていないので、もっと印象に残る方法があるのではないかと考えていたのですが、
家族イベントの企画はぜひやってみたいなと思いました。できれば子供が勉強した歴史の名所等をからめながらできると勉強のモチベーションにもなり良いかなとお思いました。
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まとめ~戦略子育て~

オススメ度

★★★★★★★★★☆

個人的にはオススメ!但し、書名にもあるように戦略的に子育てを考えたい方には良いかと思います。

読んでいて感じたのは、凄く忙しくされている中で子育てにも参加されているということで、かなり要領良く子育てに参加されていたのかなと思いました。

 

こんな方にオススメ

・子育てを戦略的(計画的)に行いたい方

・左脳派(論理的)な方

・仕事等で子育てに100%コミットはできないが、ポイントを抑えたい方

 

この本を読んでこんなことをしてみたい(将来の導入を検討)

・家族イベントを子供に任せて実施!目的地を決めるところから、スケジュール管理、予算管理等も任せる。

・就職するまでに一人暮らしをさせる

 

本日の学び…

家族イベントを上手に活用して子供の成長の場につなげる

 

本日のHanaあるある…

夜中の覚醒(ご機嫌タイム)…今じゃないでしょ!?

 

 

それでは、またのお越しをお待ちしております。

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